0776-54-5757
〒910-0833 福井県福井市新保2丁目301
RSV Prevention

RSウイルスは、
「予防できる」
時代へ。

かつては「かかったら見守るしかない」病気でした。いまは、赤ちゃんを重症化から守る予防のくすり・予防のワクチンが使えます。その選択肢を、ここでわかりやすくご紹介します。

NEW|健康な赤ちゃんにも、エヌフロンシアという選択肢

掲載日:2026年10月6日

新生児室のベッドで安らかに眠る赤ちゃんPROTECT FROM DAY ONE
NEW 2026 | 健康な赤ちゃんへ

健康な赤ちゃんにも、
エヌフロンシアという
新しい選択肢ができました。

2026年に国内で承認された抗体製剤「エヌフロンシア」は、はじめてのRSウイルス流行期を迎えるすべての新生児・乳児が対象です。体重に関係なく1回の投与で、半年ほど守ります。

  • 1回の投与で完了
  • 体重によらず同じ量・同じ費用
  • 当院は国内治験に最も多くの赤ちゃんが参加(当院調べ)

当院の新生児室・NICUに
入院中の投与なら

55,000円(税込)

外来での投与(65,000円・税込)より
10,000円 お安くなります

退院前に投与できるので、生まれてすぐの時期から守れて、投与のための通院も必要ありません。

費用・副作用の詳細を見る

※自費診療です。料金は2026年10月6日(掲載日)からの取り扱いです。
※入院中の料金(55,000円・税込)は、当院の新生児室・NICUに入院中(退院前)に投与した場合の料金です。すでに退院された方は、外来での投与(65,000円・税込)となります。入院中の投与をご希望の方は、妊娠中(ご出産前)にお申し出ください。

ご来院の前に、必ずお電話ください

エヌフロンシアの投与をご希望の方は、必ず事前にお電話のうえご来院ください。お薬の在庫がない場合があります。
お電話:0776-54-5757

01 About RSV

RSウイルス感染症とは

ありふれた、けれど侮れない呼吸器の感染症です。

赤ちゃんをやさしく抱くお母さん

RSウイルスは、ほとんどの子が2歳までに一度はかかるごくありふれたウイルスです。何度もかかりますが、こわいのははじめてかかったときと、月齢の小さい赤ちゃんです。特に生後6か月未満、早産で生まれた赤ちゃん、心臓・肺の病気、免疫の弱いお子さん、神経・筋の病気のあるお子さんでは、細気管支炎や肺炎を起こして入院が必要になることがあります。

よくある症状

  • 鼻水・せき・発熱(かぜのように始まります)
  • 数日で「ゼーゼー」に進むことがあります

早めの受診を

  • 呼吸が速い・苦しそう/肋骨の下がへこむ
  • 母乳・ミルクの飲みが悪い、元気がない

※流行は従来の秋〜冬に加え、近年は夏〜秋にも見られ、季節が広がっています。

“

小さな胸を、はじめての流行期から。
守る手立ては、もう私たちの手の中にあります。

02 Two Ways

予防には、2つの道があります

「赤ちゃんに抗体を直接わたす」方法と、「お母さんのワクチンで守る」方法です。

1
① 赤ちゃんに直接

抗体製剤の投与

RSウイルスをやっつける「抗体」を赤ちゃんに直接投与します(筋肉内注射)。投与したその日から効き始め、数か月間守ります。シナジス・ベイフォータス・エヌフロンシアがこの仲間です。

2
② お母さんから

母子免疫ワクチン

妊娠中のお母さんが接種すると、抗体が胎盤を通って赤ちゃんに届き、生まれたときから守られます。アブリスボが2026年4月から定期接種になりました。

03 Antibody

赤ちゃんに使う3つの抗体製剤

お子さんの状態によって、使える薬・向いている薬が異なります。

従来からある薬

シナジス(一般名:パリビズマブ)

  • 対象:早産児、心臓や肺の病気、免疫不全、ダウン症、神経・筋疾患など重症化リスクの高いお子さん(保険診療)
  • 使い方:流行期のあいだ月1回、筋肉内に投与(毎月くり返します)
  • 2024年に、肺低形成・気道狭窄・先天性食道閉鎖症・先天代謝異常症・神経筋疾患(24か月齢以下)が対象に加わりました
1シーズン1回

ベイフォータス(一般名:ニルセビマブ)

  • 対象:リスクの高いお子さんに加え、生後12か月未満のすべての赤ちゃん
  • 使い方:1シーズンに1回、筋肉内に投与。特殊な構造(YTE技術)で効果が長く続きます
  • 体重で量が変わります(はじめての流行期:5kg未満は50mg、5kg以上は100mgを1回)。2回目の流行期を迎える重症化リスクの高いお子さんは200mgを投与します
2026年 新登場

エヌフロンシア(一般名:クレスロビマブ)

  • 対象:はじめてのRSシーズンを迎えるすべての新生児・乳児、および重症化リスクのある新生児・乳児
  • 使い方:体重に関係なく105mgを1回、筋肉内に投与。1回で半年ほど守ります
  • 2026年6月19日に国内承認、8月に発売された最新の抗RSウイルス抗体製剤です
  • ご希望の方は、必ず事前にお電話(0776-54-5757)のうえご来院ください。お薬の在庫がない場合があります

当院とエヌフロンシア

当院は、この薬(エヌフロンシア)の日本国内の治験に、最も多くの赤ちゃんが参加した施設です(当院調べ)。健康な赤ちゃんを対象とした臨床試験の成績は、世界で最も権威ある医学雑誌のひとつ New England Journal of Medicine(2025年) に掲載され、1回の投与でRSウイルスによる入院を約84%減らしたと報告されています。効果や副作用のあらわれ方には個人差があります。

当院のワクチン治験・臨床研究の取り組みはこちら

 シナジスベイフォータスエヌフロンシア
主な対象高リスク児高リスク児+12か月未満の全乳児初シーズンの全新生児・乳児+高リスク児
回数流行期に毎月1シーズン1回1回
用量体重で計算体重で50mg/100mg(5kgで区切り)体重によらず105mg
登場従来から近年2026年(最新)

※どの薬が使えるか・向いているかは、お子さんの月齢や基礎疾患によって決まります。基礎疾患のある赤ちゃんは保険・公費の対象になることがあります。詳しくは主治医にご相談ください。

04 Maternal Vaccine

お母さんのワクチンで守る ― アブリスボ

妊娠中に接種する「母子免疫ワクチン」。2026年4月、定期接種になりました。

おなかにそっと手を添える妊婦さん

アブリスボ(RSウイルスワクチン・ファイザー)

  • しくみ:妊娠中のお母さんが接種 → 抗体が胎盤を通って赤ちゃんへ → 生まれたときからRSウイルスに備えられます(特に守りが手薄な生後すぐ〜数か月を守ります)
  • 接種時期:妊娠28週0日〜36週6日のあいだに1回
  • 接種できる場所:産婦人科のほか、内科などでも接種できます

予防接種法が変わりました

2026年4月1日から、アブリスボは予防接種法に基づく定期接種に位置づけられました。対象となる妊婦さんは原則無料(公費負担)で接種できます(それ以前は自費で約3〜4万円かかっていました)。

抗体製剤(シナジス・ベイフォータス・エヌフロンシア)は定期接種ではありません。母子免疫ワクチンのアブリスボだけが定期接種になっている点が、大きな違いです。

※接種から2週間(14日)以内に生まれた赤ちゃんでは、アブリスボの効果が十分でない可能性があります。下の「お母さんがアブリスボを接種した赤ちゃんの、抗体製剤について」をご覧ください。早い出産が見込まれる場合は、接種の時期を医師にご相談ください。

お母さんがアブリスボを接種した赤ちゃんの、抗体製剤について

■ 接種から2週間(14日)以内に生まれた場合

胎盤を通って赤ちゃんに届く抗体が十分でない可能性があるため、生まれた赤ちゃんへの抗体製剤(ベイフォータス・エヌフロンシアなど)の投与をおすすめします。

■ 接種から14日以上たって生まれた場合

多くの赤ちゃんは、お母さんから受け取った抗体で守られるため、通常は抗体製剤を追加しなくても大丈夫と考えられています。

ただ、お母さんから赤ちゃんへ届く抗体の量には個人差があります。「より確実に守りたい」というご希望があれば、抗体製剤を追加で投与することもできます。追加した場合にどれだけ効果が上乗せされるかを示すデータは、まだ十分ではありません。費用(健康な赤ちゃんは自費)も含めて、医師とご相談ください。

なお、次の場合は、14日以上たっていても投与をおすすめします。

  • 心臓の病気や早産など、RSウイルスで重症になりやすいお子さん
  • お母さんが、免疫の働きが弱くなる病気や治療中の場合、HIV感染症がある場合(抗体が十分に届かない可能性があるため)
  • 生まれた後に、人工心肺を使う手術やECMOの治療を受けた場合(受け取った抗体が失われる可能性があるため)

■ ご確認ください

母子健康手帳で、アブリスボの接種日と赤ちゃんの生まれた日をご確認ください。接種したかどうか、いつ接種したかが分からない場合は、医師にご相談ください。

参考:日本小児科学会「日本におけるクレスロビマブの使用に関するコンセンサスガイドライン Q&A(第1版)」2026年9月2日

05 Cost

健康な赤ちゃんの予防と、費用のこと

基礎疾患のないお子さんが希望して受ける場合は自費になります。そのなかで現実的な選択肢についてご説明します。

新生児室でやさしくケアされる赤ちゃん

基礎疾患のあるお子さんは保険・公費の対象になることがありますが、健康な赤ちゃんに抗体製剤を投与する場合は自費です。ベイフォータスは体重で量が変わり、体重5kg以上では用量が倍(100mg)になるため、費用が高くなりがちです。一方エヌフロンシアは体重によらず1回・固定用量のため、費用の見通しが立てやすく、現実的な選択肢になります。さらに、製造元はエヌフロンシアが高額にならないよう配慮した価格方針をとっており、費用を抑えやすいことも大きな利点です。当院では、健康な赤ちゃんの予防にエヌフロンシアをご用意しています。

新生児室・NICUで投与出産後、入院中の投与

55,000円(税込)

外来で投与退院後など、それ以外

65,000円(税込)

※2026年10月6日(掲載日)からの料金です。入院中の料金は、入院中(退院前)に投与した場合に限ります。退院後の投与は外来の料金となります。
※いずれもエヌフロンシア(クレスロビマブ)の自費費用で、税込の金額です。別途、診察料などがかかる場合があります。ご希望・適応については、妊娠中またはご出産の際にご相談ください。

投与にあたって(副作用・リスク・注意)

  • 主な副作用は、注射した部位の反応(発赤・腫れ・痛み・硬結)です。多くは数日でおさまります。
  • まれに発熱・発疹・じんましんなどがみられることがあります。ごくまれに、重いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こる可能性があります。
  • 外来での投与をご希望の方は、必ず事前にお電話(0776-54-5757)のうえご来院ください。お薬の在庫がない場合があります。
  • 投与後はしばらく院内で様子を確認します。気になる症状があるときはご連絡ください。
  • 健康なお子さんへの予防目的の投与は自費診療(保険適用外)です。基礎疾患のあるお子さんは、状態により保険・公費の対象となる場合があります。
  • 本剤は、はじめてのRSウイルス流行期を迎える新生児・乳児などを対象に国内で承認された医薬品です。適応・可否は診察のうえ医師が判断します。
赤ちゃんを囲むご家族

「かかってから」ではなく、「かかる前に」。

RSウイルスは、いまや予防を考えられる病気になりました。赤ちゃんの月齢・体の状態・ご家庭の状況に合わせて、いちばん合う守り方を一緒に考えます。妊娠中のワクチン接種から、生まれた赤ちゃんへの抗体製剤の投与まで、どうぞお気軽にご相談ください。

0776-54-5757

※エヌフロンシアの投与をご希望の方は、必ず事前にお電話のうえご来院ください(お薬の在庫がない場合があります)。

掲載日:2026年10月6日
参考・出典
・Zar HJ, et al. Clesrovimab for Prevention of RSV Disease in Healthy Infants. N Engl J Med. 2025;393(13):1292-1303. doi:10.1056/NEJMoa2502984
・エヌフロンシア筋注シリンジ105mg 電子添文(PMDA/医薬品医療機器総合機構)
・MSD株式会社 エヌフロンシア(クレスロビマブ)製造販売承認取得(2026年6月19日)/新発売のお知らせ(2026年8月)
・厚生労働省 予防接種法に基づくRSウイルスワクチン(アブリスボ)の定期接種化(2026年4月)
・日本小児科学会 ニルセビマブ(ベイフォータス)/パリビズマブ(シナジス)の使用に関する考え方
本ページは一般的な情報提供を目的としたもので、個々の適応・可否は診察のうえ医師が判断します。